公式の設定資料集が発売される前にひとつ。

むっちゃんの眉は存外、細い。
おおよその場合、眉の枝分かれあるいは毛羽立ちは眉毛が太くそして豊かだということを示していて、その人物の男らしさ・豪胆さ、あるいは無骨さや時に浅慮さなどを示す記号となることが多いのに、むっちゃんの眉はその記号に反発するかのようにいっそ優美なほどに細い。……

そのことに気付いてむっちゃんを見ていたら、あの枝分かれした細い眉は龍の角に。
両のハネ髪は龍の耳に。
一房垂れた後ろ髪は、龍のたてがみに。
そして、内番では彼の頭をつつむ巾に・戦闘服では肩にと、彼の上半身の装具のみに描かれている青海波は龍のウロコに見えて来ました。
それから、彼とともに顕現した銃。弾詰まりも不発も暴発も起こさず、彼の意のままに弾が込められ、敵を撃ち倒し、そうして恐らくは、戦いのあとは薬莢も弾もあとかたもなく消えてしまうもの。
龍馬とともに在りたい、せめてその形見を身につけていたい、戦いたくない、でも戦ってそして勝たなくてはならない。そんな彼の望みの全てを叶えるもの———彼にとっての如意宝珠。

長く垂れ下がるふさふさの腰紐は、馬の尻尾。
ももで太く、すねでキュッと細くなるたっつけ袴は、馬の後ろ足。


上半身の龍と、下半身の馬。